東禅寺について


本 山 大本山妙心寺


本 尊 釈迦如来


開 山 法照月船大禅師


開山年 中興以前不明


開 基 徳一大師






由緒・沿革

 当寺は、大同元年(806年)徳一大師の開基により、法照月船大禅師を開山とした禅の道場であったと

 いわれている。はじめは、密教系の寺であったが、元禄年間に至って臨済宗妙心寺派に改宗された。

 嘉永五年の転住届により、当寺の住職が妙心寺に登山していることがわかり、禅の道場であったことが

 推測できる。

 観音堂は、宝永二年(1705年)建立で密教系の建築様式である。本尊は徳一大師の作といわれる

 聖観音座像(像高86cm)と本尊の御前立とされる聖観音立像(像高1m5cn)がある。

 なかでも立像は一木造りの壇像形式をもっている藤原風を伝える注目すべき遺品である。